外とつながる、やさしい庭〜視線を遮り、光と風を招く外構デザイン 岡山県瀬戸内市長船町M様邸
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ファサードに面した庭を、通りからの視線を遮りながらのびのび過ごせる空間に。
住まいの雰囲気とご家族の暮らし方に寄り添いながら、プライバシー性と開放感を両立するエクステリアです。
フェンスは境界上に立てずに家側に寄せ、道路側にボーダ状のペイブメントと砂利を敷き、やわらかな景観を作りました。
ライトで柔らかなグレージュカラーは圧迫感を感じさせず、お庭のプライベート感を高めます。
リビング前にはLIXIL「Gスクリーン」を設置して、テラスを仕切りました。
モダンなブラックフレームの直線が空間を引き締め、温かみのあるタイルテラスに美しく映えます。
細い横桟はテラスに風を運び、外構全体に軽い「抜け感」を演出します。
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ボーダーのペイブメントはシルバーのカラーが清潔感を演出し、グレージュのフェンスやタイルとも自然に馴染みます。
アプローチはコンクリートで舗装し、すっきりとフラットな金ゴテ押さえ仕上げに。マットな質感が日差しをやわらかく反射しながらも、上品な落ち着きを演出します。
コンクリート目地には砂利を使用し、排水性と雑草対策を両立させています。
スリムでシャープな門柱は、シンプルなステンレス切り文字の表札を組み合わせ。宅配ボックスはあえて設けず、コンパクトな構成で玄関まわりの視界をすっきりと保っています。
玄関横には、伸びやかな樹形が美しいシンボルツリーを植栽しました。
職人の技が光る外壁のマチエールに、自然樹形のアオダモがひっそりと寄り添います。
季節ごとに変わる葉の表情や枝影が外壁に映る様子はまるで絵画のよう。
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テラスには大判の600角タイルを使用し、ゆったりとした空間に。タイルの色味は住宅外観に合わせ、落ち着きのあるベージュ系を選定しました。光の当たり方によって表情を変えるやさしいベージュ系のタイルが、住まい全体のトーンと自然に調和します。
掃き出し窓の前には、LIXIL「樹ら楽ステージ」を設置しています。
板の方向を横張りにすることで空間に広がりが出て、テラスとのつながりも自然に。
室内からそのまま外へ出たくなるような、つい腰掛けて一息つきたくなる空間となりました。
テラス内の一角に設置した水栓スペースは、外構全体の美観を損なわないよう、細部にまでこだわって仕上げました。
利便性はもちろん、景観の一部として美しく見えることを意識したデザインです。
立水栓には、シンプルで無駄のないフォルムが魅力のオンリーワンクラブ「ジラーレW」ブラックを採用。
直線的でスリムなシルエットは、ナチュラルモダンな外構デザインにも自然に溶け込みます。ホース接続も可能で、日常使いの利便性にも配慮されています。
足元の水受けは、テラスと同素材のタイルで造作しています。目立たないように設計された排水部分の仕上がりは自然でフラットで、お庭の景観を損ないません。
全体の統一感を損なわずに家と自然に調和した、すっきりとした印象のテラスとなりました。
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すっきりとしたデザインで、普段使いの庭道具や車用品、アウトドア用品などを収納できます。引き戸は開閉もスムーズで、グレーの本体色も空間に自然に馴染みます。